『シティ・オブ・グラス』を読みました。

ガラスというのは何を表しているのだろう。壊れやすい、透明→すべてが見える、あるいは逆に透明→何が本質かわからない?登場人物が個人を超えて普遍になる(アダムの楽園を求めるというのは、そういう意味だと思いました)ということは、最後の意味が近そうです。でもニューヨークという都会が持つイメージは2番目の意味に近い気がするし、楽園をバベルの塔と同一視するところからは一番目の意味も捨てがたいです。私が思い付かなかったガラスの意味もあるかもしれません。自分は気づかないようないろいろな読み方を発見できるのが、同じ本を読んだ人と話す醍醐味かと思います。