空中庭園』を読み終える。


中学生の時にラブホテルの中が気になって、同級生を誘っては嫌がられていたのを思い出す。彼女たちのなかにも興味のある子はいたのだけど、入りにくくて。なんていうか、一種のアトラクション施設だったのだと思う。それが家庭と対象をなす小道具としてうまいこと使われていた。

家族は特殊だ。ポンとあっけなく決まる組み合わせのくせに、絆が深い。同じようなことがマイジョウの『みんな元気。』の中でも描かれていたけれど、その方向性は全く合わない。私はマイジョウのぐんぐんと風を切って進むような明るい生命力の方が好きだなぁと思う。

この本を読み終えてからしばらく、想像妊娠のことばかり考えていた。